いつもの店であなた たぶん一人でいるかしら
幻を愛したのか はかない夢を追ったのか
遠くで肩を寄せる 見知らぬ二つの影も
ガラス窓 吹きつく風に 揺れて白く落ちる
嘘のように燃えて 嘘のように消えたね
そんなささやきが心の中すりぬけて
白さが知らずに潤んでる
雪よこんなに 降りつもる その訳を教えて
雪よ何故 頬をぬらすのか その訳を教えて
なにげなく積もるのに何故か悲しくなるばかり
街の鮮やかな色が 一つに染まって行く
愛さなければよかったと笑って砕けて見せる
いつか二人の日々は 雪となって溶ける
瞳を閉じて息きをころしたまま空に向かう時
顔に落ちる 粉雪も涙と一緒に頰つたう
雪よ このままどこへ行く その道を教えて
雪よ このまま何故類をぬらすのか その訳を教えて
雪よこんなに 降りつもる その訳を教えて
雪よ何故 頬をぬらすのか その訳を教えて